2015年10月13日火曜日

皇海山

Day1:
2015/10/11(sun)

栃木県日光市と群馬県沼田市との境界にある山、皇海山(すかいさん)に登りに行きました。

銀山平登山者用駐車場に車を停めて、
かじか荘で庚申山荘の宿泊料金(素泊まり2050円)を支払い 登山届を提出。

雨が少し降っていましたが、沢が通る樹林帯を2時間ほど歩き、
庚申山荘に到着しました。
山荘はログハウスで周りの雰囲気にもマッチしていてとても格好良かった。


紅葉まっさかりの時期ですが、この大きな小屋に、10人しか宿泊客がいませんでした。
他の山荘ではありえないことです。
一つの布団で何人も寝ることもなく、とてもラッキーだった♪

山荘ではお酒を交えて、山トークが繰り広げられ、とても楽しいひと時でした。
初めて会う方も一つの輪で話すことができて直ぐにうちとけられる。
晩御飯は、美味しいカレーをご馳走になりました。


Day2:
2015/10/12(mon)

am5:30、庚申山荘から鋸11峰を辿って皇海山へ、
早朝、庚申山への登りは、新緑が深く心地よい風がふいた。


巨岩があり、雰囲気満点


木々はとてもきれいに紅葉していました。
とくにここは金色が綺麗だった。






鋸山へはほぼ尾根筋をトレースしていきます。
次々小ピークが出てきてアップダウンが続く。


結構スリリングで岩場が好きな人は楽しめると思います。

少し、ビビり気味の舞 よく頑張りました!!


流石、亮君、余裕ですね。


おとこちゃんも岩場に慣れていてとてもスムース


鋸山からの展望は素晴らしかった。
ここで難所はおわり。


そこから約50分ほどで皇海山に到着しました。
山頂は別ルート不動沢のコルから来た登山者で賑わっていました。
やっぱり百名山。


僕たちもここで昼食をとって大休止。
早ゆでのパスタにたらことペペロンチーノソースをミックス。
パスタは軽くてお腹もふくれるので登山食としてお勧めです★★★

帰路は鋸山から藪漕ぎで六林斑峠


あたり一面笹薮が続きます。
山の右側をトラバースする笹薮の道。
右に傾斜しているため脚で踏ん張って歩き続けるため結構疲れました。


銀山平へ到着したのは18:30。あたりはすでに真っ暗でした。
約13時間のロングルート。
充実感に満ち溢れた山行になりました。

P.S
ここの山は、日本らしい雰囲気が感じられ、とても好きになりました。
最近は岩山ばかりだったので、こんないいルートがあるんだなと再認識しました。
ここは来年あたりマッタリキャンプで訪れたいと思う。

2015年9月24日木曜日

silver week mountain trip

day1:

上高地→涸沢ヒュッテ

9/19(mon)AM4:00に東京を車で出発した。
沢渡の駐車場にAM8:00に到着した。
30分くらいしか寝れなかったが、体調は悪くなかった。

今回はライアンと舞と僕の三人。


登攀具にテント、大量の酒と缶詰やレトルトの肉
70Lのザックがパンパンだった。かなり重かったです。


涸沢ヒュッテに到着しテントを張って、明日の前穂高岳の取り付きを
確認しようとしたがガスが濃くて確認することができなかった。



明日は3時起きだから、早めに就寝した。
そんなわけがなく、大量のアルコールを消費した。

day2:

涸沢ヒュッテ→前穂高岳→奥穂高岳→涸沢ヒュッテ

AM3:00に起きてテント内で朝ご飯を食べてAM3:30に一人で出発した。
まだ外は真っ暗だった。借り物のヘッドライトの力が弱かったため、
ぜんぜん見えなくて五六のコルまでの道はかなり苦戦しました。
ヘッドライトは明るい物の方が良い。笑


先攻パーティーがいたが、僕がフリークライミングであることで
先に行かせてくれた。何しろこのルートは眺めが良い◎


噂通り4峰は岩が脆く、結構ヒヤヒヤな場面があったけど
エキサイティングでなにしろ楽しかった。




3峰を超え、山頂に到着した。




山頂では一般ルートから登頂してきた人に祝福された。
2年前からこのルートが気になっていたので、登頂した時はかなり嬉しかった。
前回の登山の反省を生かしトレーニングを頑張って良かった。



山頂から来た道を振り返った。


ここからは、ライアンと舞に合流するため奥穂高岳までの登山道を
走るように駆け上った。


この日も勿論、酒盛り。というか酒盛り盛り。


大量のビールとワイン3本にウィスキーのボトルが空になったのは
自分でも信じられない。笑



P.S
登山という言葉の延長線上にある物。
それは限界との戦いだ。
高い山に登ると焼けるような筋肉の痛みや寒さや空腹、
疲労などに苦しめられる。問題はその辛さとどう向き合い、
どうやり過ごし、受け入れ不快を快適に変えるかだ。
山は力業で登るのでない。心で登るのだ。

2015年8月27日木曜日

剱岳

今回は、剱岳のバリエーションルート北方稜線を目指した。
金曜日仕事を終え、東京を出発したのは深夜1時
扇沢に到着し、約一時間くらい車の中で寝た。

Day1:


雨がしとしと降っている中。
ザックカバーをかけ雨具を着て黒部ダムを出発する。
この時期は雨具を着るととても暑い。

藪をかき分け、倒れた木を潜り抜け、滑る岩に気を使い、
景色は見えないし、永遠と続くような地味な光景。
雨に打たれ、靴は浸水するし、パンツまでびしょ濡れになってしまった。
今シーズン初登山で重たいザックに体が慣れていない。

寝不足
息が上がる
足がでない。
ペースが落ちる。

真砂沢小屋まで6時間もかかってしまった。
この先目的地の小池平小屋まではあと4時間30分かかる。
時間的にも余裕がなく、ここからペースアップしなくてはいけない。
完全に心が音をたて折れてしまった。

メンバには大変申し訳なかったが、計画変更してもらい、
真砂沢小屋でテント泊することにした。

申し訳なかったので、持ってきたワイン二本分と肉やお菓子を振舞った。
というのは口実で自分の荷物を軽くしたかった思いが強い。笑

雨が降っていたため初日は写真が一枚も撮れなかった。

Day2:


AM3:30起床。
テントの中の荷物をかたし、着替えをしたときに事件が起きた。
替えの靴下がない。昨日の靴下はびしょ濡れで乾いているはずもなく。
2、3分ほど現実逃避した。靴下を忘れるわけがない。
でも現実は甘くはなかった。

濡れた靴にインナーの薄い靴下。
足が冷たかった。たぶんこれじゃ靴擦れするだろうと思った。



昨日とは打って変わり晴天で長次郎谷(ちょうじろうたん)の雪渓を登る。
雪渓の上を風が吹くと自然のクーラーみたいでとても気持ちがよかった。

長次郎谷は剱岳東面を代表する2大岩稜の源次郎尾根
と八ツ峰に挟まれた沢でピッケル・アイゼンを装着し登攀する。
映画「剱岳・点の記」の舞台となった。





「熊の岩」の雪渓にぶつかる。ルートを右にとるか、
細い雪渓を直進するか。僕は、迷わず直進を選んだ。


猪木さんの言葉で「迷わず行けよ、行けばわかるさ」が座右の銘である。
この細い骨骨ロックみたいな雪渓にピッケルとアイゼンを打ち込み
慎重に渡る。


あともう少しのところで3m位のクラック。
「ガーーーーーン」
ジャンプしても届かない。面倒くさいけど戻るしかなかった。




ダイナミックな景色の岩場を登りつめ剱岳を登頂する。



この先危険のプレートから登頂すると、山頂にいる登山者からは軽くスター扱いされる時がある。
澄ました顔してるけど、今回はバテバテだった。笑



帰りは一般ルートから下山する。
カニの横這いでは、蟹遊び。

蟹アキさん


蟹トウ コウジ


蟹ハシさん


雷鳥平までの下りで、案の定靴擦れし、足が痛いし、ばててペースが落ちた。
10時間の移動時間は久しぶりで、本当に疲れた。


Day3:

天候に恵まれ、立山の山々を登ることができた。






途中、雷鳥親子4羽が飛来しました。
最近減っているようです、頑張って生き抜いてもらいたい。


疲れ切った体で下山する。笑
辛いけど、目印にしていた物が後ろ遠ざかり、
目印にしている物が近くなってくるのだから一歩ずつでも前に進んでいる。

山からすれば人間なんてちっぽけだけど、歩みを止めなければいつか辿り着く。
みたいなことを考えてたと思う。

下山後トレーニングサボってたことを猛烈に反省しました。

最後は黒部ダムで記念撮影。
中学生のころ親に連れてきてもらって大きなザックを担いでいる人たちを見て
何するんだろうと思ったが、今は自分がそうなっている。


今回は仲間に助けられた山行だった。
心から感謝しています。まじでアザッス!!

終わり