2012年9月26日水曜日

山日記


カメラとノートとペンを持って山に登ります。

気になる景色にファインダーを向けて、

テントの中の退屈な時間に文書を書いたり下手な絵を描いたりします。




--- around the world ---


どこへ行っても同じ空の下で繋がり、僕たちは地球の自転と共に回っている。

幼少期、初めて飛行機に乗り雲が霧だとわかった時、酷くがっかりした。

綿アメのようにふわふわして、ドリフターズの雷様が居ると心の片隅で信じていたんだろう。


ここにしかない景色。

きっとそれを見に人は山へ登る。

そして、それを見て思うことや感じること。

それが人を虜にさせるんだ。



あの時、飛行機から見た雲も今では欠かすことのできない大好きな景色の一部だ。

日が暮れて、月が出て、満点の星空が見える。

肌寒い中、寝ぼけ眼でテントから顔を出す。

張りつめた空気。

厳しい環境で育った高山植物が夜露で濡れた独特の匂い。

自然を感じようとする心が研澄まされた気がした。



僕たちはどこへでも行ける。

ゴールを目指し巡り廻る。


ゴールは終わりではなく区切りだ。

だから自分のきりのいいところを目指せばよい。

だってそこからまた始まるのだから。

何かこのフレーズどこかで聞いたことあるな。笑

おわり。

2012年9月19日水曜日

頂まで続く路




「歩みを止めなければ必ず頂にたどり着く」

いつか友人に言われた言葉が僕の座右の銘だ。



不注意により沢に落ちてしまった。

腰上辺りまで水に浸かり、靴やパンツ、ザックと中身もびしょ濡れに。






この登りを約1000m引き返すことは容易くない。

いくつかの枯れた沢が合流し分岐していたことを下っている時には気がつかなかった。

いや、引き返すなど夢にも思っていなかった。


路に迷ったことを認めたくない。

認めれば見える景色が恐怖に変わるから。

荷物が水を含み重量が増したせいか、

体力があってもあまりの傾斜と悪路に足が出ない。

ザックが樹林に引っかかり、不安定な岩が厄介で腹が立った。


親父がいつの日か登りは演歌を歌うと楽になると言っていたことを思い出した。

疲れがピークに達していたせいかXJapanの紅が頭をループする。

なんでだろう。笑


なんとか日没前に戻ることができた。

今回はきつい山旅であったが、人との出会いがあり。

そしてなによりこの神秘的な景色に僕は魅せられた。