2013年10月15日火曜日

紅葉の涸沢キャンプ

涸沢カールは紅葉の名所としても有名であり、三段紅葉とも呼ばれる岩場と木々のコ
ントラストが見られるため、10月上旬の見頃の季節には全国からたくさんの登山者が
訪れる。



ルートは以下の2つがある。
①明神→徳沢→横尾→本谷橋→涸沢
②明神→屏風のコル→涸沢(パノラマコース)

今回は、登山初心者もいたけど、①のルートは退屈でもう飽きたため、
②の見晴らしが良いルートを選択した。


僕たちのザックにはいつものことながら大量のお酒と食料を積んでいる。
徐々に傾斜がきつくなるに連れ皆の息があがる。

荷物が重たい上に中級者のルートとなると岩場があったり悪路が続く。
初めてのメンバも重たい荷物を背負い歯を食いしばってがんばった。

屏風のコルまでは7時間かけて登った。
自分の限界を超えた登山に涙する者もいてとても感動的な瞬間だった。

「山は厳しくとても寛大である。」と僕は思う。

屏風の耳から見た穂高連峰のダイナミックな景色に圧倒され、
今まで自分が登ってきた山々を見るといろいろな思い出が蘇る。
楽しかったことや辛かったこと、そして山での出会い。



涸沢カールの紅葉は終わりかけていたけど、最高の天気に恵まれ美しい穂高連峰
が一望できた。既に無数のテントが張られていたけど、何とかスペースを確保することができた。

これからが僕が楽しみにしていた時間の始まりです。
「大自然を目の前に美味しいお酒を飲む」というのを口実に、
持ってきた大量のお酒と飯を作って食べます。笑
しかも明日は下山するだけ。。。

大宴会

結局、それでもお酒が足りずにワイン5本とウィスキーを山小屋で
買足したのは、ほんと笑い話である。

今回もとても楽しい山旅となった。



皆本当にありがとう。

2013年10月1日火曜日

山ご飯 @ 雲取山


都会から少しはなれ、僕たちは奥多摩の雲取山に来た。

もう幾度と登ったこの山も冬支度をはじめ、

樹林は紅葉し始めていた。

今回のテーマはゆっくり登りリラックスする。

重くとも美味しい料理と酒を運ぶ。

今回は鍋。寒い中、皆でひとつの鍋を突っつく。





ワインに日本酒と焼酎も。
寒い時に食べる鍋はとても体が温まる。

テントは僕らの別荘みたいなもので最高なロケーションを目の前に宿泊することが出
来る。

少し前までの僕は高い山の頂ばかりを求めるピークハンターだったのかもしれない。

今は少し考えが変わり単純に景色を楽しむ喜びが増しピークを追うことだけが山登り
ではないことがわかった気がする。

今回は秋晴れに恵まれ雲海ときれいな富士の姿が見えた。






photo by Chiaki

最高の週末。

そして、外で作って食べるご飯は皆の気持ちがひとつになるようで本当に最高だった。

そんなアウトドア料理にぴったりのおすすめの一冊

友人が出版した「週末ごはんフェス」
外で作って食べるアイデアレシピとコツが満載しています★★★



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2013年8月19日月曜日

mountain is


北アルプス憧れのルートを今年は3人で縦走する。

「北鎌尾根」

このルートは僕にとってとても偉大です。 憧れ、神々しさ、そして恐怖も。 バリエーションルートは一般ルートとは違い、誘導ペイントや鎖は一切無い。 自分でルートファインディングし、進むべき道は自分で決める。 何が正しくて、何が誤りもなく、どの岩を選んでも通過できればいいわけだ。 ただし、切れた岩場にぶつかれば、ドン詰まり、引き返すことも困難だったりする。 標高差は約1400m、ルートの距離も長い。 それ故登山のスピード(体力)も必須であるためにトレーニングを積んだ。 そしてアルペンガイドやインターネットで情報を集めて、何度も自分の中でシミュレー ションをした。 とはいえ、今回は3人。去年の単独に比べればかなり心強かった。

AM2:00

起床し、これからの登山に向けラーメンを食べた。 この時間に起きて食べるラーメンは全く食欲をそそらない。

AM3:00

テントを片し、ヘッドライトをつけて暗闇の大天井のテンバを出発する。

AM4:00

貧乏沢の入り口に到着。 この下りは厄介で、樹林帯にザックが引っかかり、足場は全てといってもいいほど浮石だ。 実はここがこのルートの中で一番厄介だったりする。 この下りは本当に長くて辛かった。

3時間かけて標高差770mを下り、天上沢へ、
ここから北鎌のコルまで標高差640mの急登。
しばしここで小休憩、ここが最後の水場のため水を3L汲む。

AM11:00

3時間かけて標高差640m登り北鎌のコルに到着した。 猛烈な暑さと傾斜。 体力的にかなりきつかった。。。 滝のように汗が流れ、息が上がり呼吸が乱れた。 いくつかの分岐点があり気をつけていても少し迷ってしまった。 ここは事前のシミュレーションでも懸念していたポイントであった。 やはり空撮した映像と今自分の目の前にある光景には大きな差があった。 今回は、暗くなる前に山頂に着きたいため、昼食は省いて行動食のみとした。 パンとウィダーインゼリー。 初めて一日にウィダーインゼリーを3つも飲んだ。 日差しがとても強く体力が切れるのが少し怖かった。


ここは標高2700mあとはここからクライミングルートになる。 慎重にルートファインディングをして岩に取り掛かる。 登っては下っての繰り返しだ。




独標からP15までは的確なルートファインディングが重要になる。
硬いようで非常に脆い岩に悪戦苦闘した。
足場がザレてるし手を掛けた岩は剥がれ落ちる。


ここは小さなミスでも滑落につながる。
慎重に岩を選んで、手でつかみ、足元はスリップしないように気を使う。
緊張の糸が切れないようにと自分に言い聞かす。「冷静に、冷静に。。。。」




山頂直下の最後のチムニー。最後の力を振り絞る。
祠の後ろ側から頂上に出る。







登頂まで12時間

僕たちはやり遂げた。 思えばここまでは、長い道のりだった。 昨年ソロで滑落して失敗し、一年越しで登頂した。 このルートは僕の憧れであり、登山史に数々の伝説を残したことでも有名である。 「孤高の人」の主人公の加藤文太郎 「風雪のビバーク」の主人公のまつなみ輝 共に日本のトップクライマーが若くして命を落とした。 季節は違えど皆この絶景と感動そしてスリルを求めて登攀したんだろう。 僕たちが登ってきた北鎌尾根を夕日が照らす。 写真では伝えきれないけど、そこには計り知れないスケールの感動があった。 「まじで挑戦してよかったぜ!!」のガッツポーズ


photo by Hiroaki
とてもハードだったけど仲間と過ごした最高の山旅だった。 そして山での出会い。僕の宝物になった。 「本当にありがとう」

2013年7月16日火曜日

ジャンダルム


いよいよ夏の登山シーズンがやってきた。
今回は来月に予定しているバリエーションルートのトレーニングもかねて、
北アルプス最難関(クラシックルート)の西穂高から奥穂高を選択した。
実はこのルートは一昨年にソロで登っているが、何度も登りたくなるルートだ。

工程

Day1:新中の湯→ 焼岳 → 西穂高岳(テント泊) Day2:西穂高岳 → ジャンダルム → 奥穂高岳(テント泊) Day3:奥穂高岳 → 前穂高岳 → 重太郎新道(下山) → 上高地

Day1

ムーンライト信州号で松本へ







初日は食料やテントが重いのと、体がなれていないせいもあり登りがきつい。
雨が降ったり止んだりを繰り返し樹林帯は蒸し暑く、森林限界にでれば風が冷たくと
ても寒かった。
景色も何も見えず単純に辛いだけの工程だった。
初日は1500m登り、ルートタイム通り目的地である西穂高山荘に到着した。








さっそくテントを張って、ビールで乾杯。









明日の天気は曇りのち雨、明日はずっと岩場なのでかなり微妙な天気だ。

Day2 AM4:30

各自テントの中で朝食を済ませ出発。 このルートは岩場をひたすら登るかなりタイトで足場が悪いルートだ。 浮石だらけで一歩一歩落石しないように気を使うことでストレスが溜まり疲労へと繋 がる。







西穂高山頂で、奥穂高を目指すか、西穂高に引き返すかで僕達パーティーは別れた。
僕の読みでは午後から雨なのでそれまでに奥穂高に到着できれば大丈夫と予想した。





天狗岩へと、逆層のスラブ状岩壁を登る。

予想は外れ、一番雨が降ってほしくないところで雨が降った。 ホールドが無い上に岩がツルツルに滑る。 その上僕たちはテント泊縦走のため荷物が重い。 滑らないように少しずつ上半身を移動させホールドを探しながら登った。 ここは皆かなり苦戦して体力を奪われた。

天狗岩から、コブ尾根ノ頭への登り。

天気がよくてもとてもきつい登りなのに雨と強風により体温を奪われ、 よりいっそう体力を消費する。 皆、会話も無く呼吸を大きく乱して、必死で集中力を切らさないように努めた。 ワンミスが命を落とすような工程が既に5時間経過しようとしていた。 先行していたソロの男性が岩場でうずくまっていた。 肩を脱臼したらしく助けを求めてきた。 何とか肩をはめる事に成功◎ 「命の恩人です。」と感謝された。 彼のあだ名はDJ 脱臼と命名した。。笑 僕達合わせて4パーティーが奥穂高に向かっていたが、先行していたパーティーが 雨と強風のため引き返してきた。 岳沢に下る唯一のエスケープルートがあるが今年は雪が多いため、 戻るのは危険だと伝えたが、彼らは向かった。 「がんばってください!!」と何度も言われた。 「お前たちもな!!」と喉まで出かけてやめた。。笑 確実に目で追って、足場をさがそうにもガスがひどくて見えなかったり、 足がスリップして手だけで体を支えるような場面が何度かあった。 ヒヤリの連続。。。 無事にジャンダルムを登頂出来たときは皆でハイタッチして喜びを分ち合った。 景色はまったく見えなかったが、達成感は半端なかった。 ここから奥穂高へ向かうルートもロバの耳や馬の背といった難所が続いたが、 皆「集中!!集中!!」と声をかけあって合計9時間かけて穂高山荘に到着した。 テントを張って、もちろんビールで乾杯。。 のはずが体力的にも精神的にも疲れ果て酒が進まなかった。

Day3

夜から朝にかけて大雨。。。 テントは水を含みかなり重くなった。 しかし最後に天候は僕たちを見離さなかった。 見事に晴れ僕たちが登ってきたルートを一望することが出来た。







風も気持ちく本当に最高だった。

前穂高岳山頂。
目の前に広がる壮大な景色。

皆二日目に体力を使いきり足ががくがくで下山した。

やはり雨の岩場は晴れのときに登るよりも何倍も難しくなる。
無事に下山できて命のありがたみを心底実感した。


来月は前回失敗した北アルプスの北鎌尾根縦走です。
一度ついた恐怖心は、そこをクリアすることでしかぬぐえないような気がします。

登っても登ってもタフに登り続ける事ができる。
そんな男に僕はなりたい。

待ってろ北鎌尾根





おわり。。

2013年6月11日火曜日

伊豆大島トライアスロン


6月8日、第25回伊豆大島トライアスロン大会に参加しました。



僕が参加したオリンピックディスタンスは、

スイム:1.5km→バイク:40km→ラン:10kmの3種目です。




トレーニングを開始したのは、3ヶ月前。

今だから告白しますが、練習初日のプールでは、

腕力のみで泳いだせいもあり、クロール50m泳いで酸欠になりました。笑

本当に不安になりましたが、あえて

facebookを使って皆にトライスアスロンに参加することを伝えて、

「がんばります。」とメッセージを投票して自分を追い込みました。

ぶれない目標があれば意外と気持ちが楽になるものですね。




大会当日、受付会場はトランジッションの前で、超高級バイクがづらり。。。
皆、鉄人のようですごい人に見えた。

入水チェックが終わりスタートしました。

今回のレースの映像です。




スイムは噂には聞いてたけど、すごいバトルでした。

頭は蹴られる。足は引っ張られる。前にも後ろにも人がいて身動きできない。

上にのっかられる.......etc

まっすぐ泳いでるつもりでも流されてルートを外れる。

プールで泳ぐのと全然違った。。。

スイムが終わったときは少しほっとしました。

練習のときとは違い、かなり体力を使ってしまい軽く足がつっていました。

バイクとランは、経験が少ないのですが脚力は自信がありました。

今回は初参加なので、ランにどれくらい足を残せばよいのか判断できなかったですが、

前を走っている、高級自転車を見るとどうも抜かしたくなる思いがでて、

おそらく何十万円も差がある自転車を追い抜いてニコニコしていました。

僕は性格悪いのかな??笑

ただ自転車の整備不良により途中からギアがおかしくなり坂道は重いギアのまま

立ちこぎしました。きつかったけど最後まで壊れなかった自転車に感謝してます。

最後のランは大島の綺麗な海を見て走ったので、気持ち的にも余裕がありました。

風がめっちゃ気持ちよかった。

ゴールテープを切った瞬間は、達成感に溢れ本当に嬉しかったです。

やっとこれで酒が飲めると。。。。。。。。。。。。。。。笑


結果は、目標の3時間を切ることが出来ました。

スイム:32分
バイク:1時間15分
ラン:47分
合計:2時間35分
順位:86/400


最後に、今回サポートしてくれた上司、先輩

励ましのメッセージや電話をくれた皆様、

心から感謝しております。

ありがとうございました。


次は、8月のお盆の北鎌尾根縦走に向けてトレーニングを開始します。

いつになったら筋肉痛とおさらばできるのかな。
P.S
レースが終わりホテルに自転車で帰る途中にギアが外れました。
危なかった。。。。セーーーーフ!!