9月7日~9月9日 東京 → 剱岳 →富山
出発前日、4時間位で東京から剱岳の登山口の室堂まで行けると思い込んでいた。
実際には、始発で電車に乗っても、室堂到着はPM3:00、
そこから剱沢山荘まではルートタイムで4時間。
これは遭難一歩手前の到着時刻。遅すぎる。
あせりと共に冷汗をかいた。。。。
朝一の飛行機のチケットをとってくれた親には頭が上がらない思いである。笑
富山空港からバス、富山電鉄、ケーブルカー、トロリーバスを乗り継ぎ到着した室堂は、
半袖では肌寒かった。
途中、知り合ったベルリン出身の旅行者MARTINと仲良くなり、いろんな話をした。。
彼は一週間かけてこれから穂高まで向かうという。。
穂高の写真を見て日本を出国する前に実際に目にしたいと今回のトレッキングを計画したそうだ。。
別れ際にベルリンに遊びに行く約束をした。
別山乗越までの道のりはとても気持ちがよく、山肌は緑色の這松に覆われ、そこから見える空は、
鮮やかな水色で、まるで子供が絵具で描くようなピュアな絵のように感じた。
友人が富山の山はいいよ。といっていた理由がすぐにわかった。
剱沢山荘までの道のりはとても穏やかな登山道が続く。
ビールと酎ハイを山小屋で買いテントを組み立てて食事の準備。
ここは振り返れば別山、目の前には明日登る剱岳が拝める最高の見晴らし。
剱はとてつもなく大きな岩であることが見てわかる。
かなり勾配がきつくここからだと目視でルートが確認できなかった。
明日はAM4:00に出発予定。19:00に床に就いた。
24:00頃にトイレに行きたくて目が覚めた。
テントを出ると風が強く、耳がちぎれるような寒さ。温度計は5℃。
ここは豪雪地帯のため厳冬期は-30℃にもなるそうだ。
空を見上げると無数の星と月がとても近くにあった。
AM4:30出発
噂どおりの難所が続く。。硬いようでもろい岩場。
途中関西の元気いっぱいの女の子二人組のクライマーと仲良くなった。
最近北アルプスを登りまくっているそうです。。頼もしい!!
こういう高度感の感じる岩場は僕の大好物である。体のそこから沸騰する何かを感じる。
山頂は少し混んでいたけど、ここから見える富士山、先月登った北アルプスの山々、そして日本海
どれも絶景だった。
こういう山は単独だと登頂した喜びは、無事下山してから沸きあがることがわかった。
岩を登ったということはその岩をまた下らなくてはならない。笑
下山道も期待を裏切らないスリリングな岩場が続く。。
剱沢山荘のテン場で振り返った剱岳はとても偉大で、自分がここを無事に登れたことを感謝した。
荷揚げするヘリを見て一つ確信したことがある。
「僕は車ではなく、ヘリが欲しいのだと」笑
下山道途中にある雷鳥温泉は熱くて湯に入るのにとても苦労しました。。
今回の旅はこれで終わりじゃない。
富山の町を一人楽しむようもう一泊する計画がある♪
友人お奨めのホテルは満室で入れなかった。次は予約して行こう。
平日だというのに、駅前のホテルも満室で、結局ダブルの部屋しか空いていなかった。。
余計にに寂しいわ!!笑
気持ちを立直し、日本海の海鮮が楽しめる居酒屋へ。
この一杯のために帰りのバスも電車もビールを我慢していた。
注文したビールを受け取ったと同時に一気飲みして「もう一杯!♪」
店員も周りの客も笑っていた。
県外から当てもなく来たというと、皆良くしてくれた。
そして若大将は、富山お奨めの料理をふるまってくれた。
刺身も白エビも、日本酒も本当に美味しい♪
ホタルイカおかわり♪
二件目は、少し音楽も聞きたいのでJazzBarジェリコの戦いへ。
このBarはじゅうたん張りのスーツ姿の店員と客層。。。
マイルス・デイヴィスの曲がながれていたが、
あきらかに僕の存在は浮いていた。。ジェリコの戦いに敗れ、一杯飲んで退散した。
そこから桜木町など歩き回って、現地の人に聞きまわり見つけた一軒
中嶋
マスターの作る料理とオリジナルの日本酒は本当に優しい味で美味しい。
とてもこだわりを感じる。
ブラックラーメンはこんなに黒いのにスープまで美味しく飲める。
そして剱岳の歴史を詳しく教えてくれた。
とても優しい人だった。この店に来て富山に来て本当によかったと思った。
富山は日本海もあり北アルプスのダイナミックな山も有り、美味しい海鮮に優しい人々。。
ほんわかした富山弁もいい感じだ♪
近いうちにもう一度くると約束した♪
P.S
タイトルの3000 - 1 の意味は、剱岳は2999mで3000mに1m足りません。
でも山の高さより、山はその工程を楽しむものだと思いました。
よく歩き、よく食べ、よく飲み、よく話し、よく笑った。
非常に濃厚な2泊3日の一人旅でした。
帰りの早朝電車で一杯やりながら駅弁を食べたのは言うまでもない。
長文読んでくれてありがとう♪