2015年3月18日水曜日

谷川岳BC 

Day2:谷川岳 (群馬 標高1963m)


新潟から群馬にまたがる谷川岳に場所を移した。

10分ほどロープウェイに乗って天神平に到着。
バックカントリーをする人と登山者が半々くらいだった。
人気があるだけあって谷川岳は人が多い。


ロープウェイを降りて、すぐ正面に見えるのが白毛門。
今日もガスが出ていてあまり景色は良くなかった。


スノーシュー装着して、登山を開始する。
すでにトレースはバッチリしてました。
昨日みたいなモフモフの雪をかき分けて息を切らしていくような個所はなかった。

唯一の不安はこの天候だ。あまり視界がよくないため、このままでは登頂後
スノーボードを諦めて下山することを余儀なくされる。

ただ、昨日と違うのは、これだけ人が多いってことは、
みんな晴天を狙ってきたわけで、かなり心強かった。

山頂付近で急に明るくなり、分厚いガスがぬけて谷川岳が姿を現した。
その瞬間体中に鳥肌がたった。




カッコ良すぎる!!!!!!!!!!!
圧倒的な存在感だった。とにかく綺麗でカッコいい!!!!!!!!!!!

昨日とは真逆な展開。
天候は僕たちを見捨てなかった。

肩の小屋でお昼を食べて、
トマから沢の方に滑り降りる。
ドロップインの時は皆いい笑顔していた。笑
雪もこの時期にしてはかなり良かった◎


木の生えていない斜度40度を超える広大な斜面がいたる所に多数点在する。
デブリ地帯を慎重に抜け、南面には雪崩も多数。吹き下ろされた雪に注意な積雪でし
た。





本当に言葉のボキャブラリーが少なくて恥ずかしいのですが最高の一言しか出てこな
かった。
そして、ボトムまで滑りきった後は、皆でハイタッチだった。
Yeeahhhhh!!!!  おつかれさまでした!!
下山後はノンアルコールビールで乾杯した。笑


今回のバックカントリーツアーで雪山の怖さ、美しさを学んだ。
もっともっと勉強し経験する必要がある。
安全第一は常に心がけているので、これからも無理せずに、引き返すときは引き返そ
うと思います。



2015年3月16日月曜日

平標山BC 

Day1:平標山(新潟 標高1983m)

3/14(sat)
前日仕事が長引いてしまい出発が遅れ、
2時間くらいしか睡眠がとれなかったが、
パウダースノーに期待を膨らませ出発する。












三月も下旬になり、全層雪崩の季節になりました。
今日は天気も良く、風もない。
雪はいいが、途中でトレースが無くなり、
山頂までひたすらラッセルだった。。。。










今回新調したMSRのスノーシュー。
軽くて滑らない。めちゃくちゃ調子がいいです。
いままでになかったヒールリフター。急斜面はこれがあるとふくらはぎが疲れない。
値段は高かったけどこれにして本当に良かった◎









慣れないうちはスノーボードブーツで登山するのにすごく疲れたが、
慣れれば登山シューズを持って行かなくて済むので荷物が軽くなる◎


山頂で少し休憩し、ヤカイ沢から、ドロップインしようとしたまさにその時だった。
急にガスが上がってきて周りが何も見えなくなった。









天気予報でも荒れる模様はなかったし、
粘り強く待てばガスは抜けると思っていた。しかし分厚いガスは一向に抜けない。
それどころか吹雪き始める始末。

ボードを諦め下山する苦渋の決断。

板を外して山頂まで引き返し下山しようとしたがトレースも見えくなり
ホワイトアウトの一歩手前で完全に方向を見失った。

山頂で雪洞を掘ってビバークする覚悟もした。
皆、口には出さなかったけど「遭難」を意識したと思う。

運良く、この山に詳しいスキーヤーに出会うことができて
彼らのGPSで案内してもらった。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

山頂付近から中腹まではガスで視界がほぼ無かったけど、
完全にフレッシュなパウダーだった。ここを自分の思い描くターンが
できないことがすごく悔しかった。

標高を下げるとともに分厚いガスもぬけ、雪質も変わり、重くなったけど悪くはなかった。










下山後は、何とも言えない気持ちになった。
山頂を見返せば晴間が広がっていた。しかし、あの状況で1時間近く待てただろうか?

誰も怪我することなく下山できた喜びももちろんあったけど、
自分の不甲斐無さと経験不足、雪山に対する知識の低さを痛烈に感じた。

この経験を機に雪山を学ぶことを強く決心した。

そのあとは、明日行く今回のツアーのメインである谷川岳BCのモチベーションの
ためにお酒を飲んでいつものように盛り上がった。笑


谷川岳BCに続く...........