2011年8月16日火曜日

Long Trekking Day-2

8/8(MON) 西穂高岳 → 奥穂高岳

昨夜は、遠藤さんという三重県在住の50代の女性が話しかけてくれた。

山話が盛り上がり、ウィスキーを御馳走してくれた上に、梨、漬物もいただいた。

燕岳までソロで縦走するというと。「君は冒険家やね!!がんばって」と応援してくれた。

この言葉で僕は張り切れた。

AM3:00に起床したが、おじさんたちのいびきで10分に一度くらい目を覚ました。

寝れない夜は長く、そして寝不足は次の日にひびくことを知っている。

これだから山小屋は好きになれない。

この日は、午後から大雨、落雷警報があったため、なんとしても午前中までに

穂高山荘までたどり着かないと、最悪ビバークも覚悟しろとのことだった。

AM3:30、ヘッドライトの明りを頼りに西穂の独標を目指し岩を登る。

途中暗い上にガスっていたため何度か迷ってしまった。


ここから奥穂高岳に向かうルートが、北アルプスのクラシックルートのなかで最難関である。

ガレ、ザレ、10時間続く岩場で、一度行くとエスケープルートも水場もない。

事故も多くワンミスが命取りになるので、慎重に登った。

間ノ岳までの長いのぼりに、ザックが重くかなりバテタ。

この先にそびえたつのが天狗の頭。。かなりきつい急登


逆層スラブは滑って登り難い。ザックが重い分かなりこたえた!!笑




ジャンダルムが見えたときは、ごつくて黒い異様とも思えるほどの存在感を感じた。



写真でみるとあまり迫力がないけど、実物はもっと傾斜がすごい。


両側は、200m位きれている。突風による滑落には注意


あそこに登りたい早く登りたい。あせる気持ちを抑えられずに、

信州側の巻き道と頂上への道が分かれるあたりでザックをデポ。

ザックがない僕はからだが宙に浮くように軽く、軽快にジャンダルムを登攀した。

ここから奥穂高までに最後の難所、ロバの耳、馬の背、ナイフリッジがある。

今思えば、よくがんばったと思う。。笑

奥穂高山頂に着いたときはほっとした。



山頂にいた20代半ばの男の子が炊き立てのエスプレッソコーヒーをくれた。

とても苦かったけど美味しかった。

彼は僕が登ってきたルートは憧れでいつかやりたいとほめてくれたが、

僕はいっぱいいっぱいで少し情けなさを感じていた。

正直、一人で少し心細かった。

まだまだだなーと思った。そしてもっと強くなりたいと思った。

穂高山荘に到着し、荷物を降ろしたと同時に、落雷とともに大雨となった。

本当に僕は運が良かった。だが、また小屋泊を余儀なくされた。


P.S

8/7日に奥穂高で亡くなられた二人にご冥福お祈りします。

山は楽しいだけでない、常に危険と隣りあわせのことを念頭におきたいと思います。

Day-3 穂高山荘 → 南岳へ続く

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