2011年8月17日水曜日

Long Trekking Day-3





8/9(TUE) 穂高山荘 → 南岳

またしても、小屋は混んでいて、一枚の布団を二人で使わされた。

僕の隣は恰幅のよい、いかにもいびきをかきそうなおじさんだった。

期待を裏切ることなく大きないびきをかいてくれた。

見知らぬおじさんが、僕の顔の真横でいびきをかく。。。。

またしても眠れなかった。。。

AM3:00に起床し、AM4:00に出発した。

朝一で涸沢岳の急登は少しきつかった。

そしてここから思いもよらないことになる。。。。。

涸沢岳から北穂高岳までは少なく見積もっても2時間の道のり

しかもずっとこんな感じのトラバースや岩登りが続く難所



お腹が痛い。。。。。しかも半端なく痛い。。。

最初はザックの腰のベルトを緩めたりしたが、その10分後には一歩進むごとに

激痛が走った。脂汗が吹き出てくる。こんな場所で集中力を切らして

足を滑らせたら、あの世行きだ。。

普段は得意な岩登りだが、何度もルートをミスったり、かがみこんで腹痛を耐えた。

本当に死ぬ思いで何とか北穂高岳について即効で小屋のトイレに駆け込んだ。。。

トイレに到着したときは、どんな高い山の頂より達成感があった。笑



しばし、休憩する。

寝不足がたたったか体調が思わしくない。

これから難所の大キレッドが待ち受けている。



飛騨泣きを超え、A沢のコルまでほぼ直角の下り、一気に高度を下げ

そこからまた登りだ。。。



ザックがいつもより重く感じる。

ん、ん、ん、、、、、いやな予感。。。。。

またしてもお腹の様子がおかしい。。。。



長谷川ピークを越えたあたりでまた腹痛と共に脂汗がどっと湧き出した。。。

飛騨泣きのほぼ垂直な壁を引き返すも地獄。。

南岳までの急登を進むも地獄。。。

僕は後者を選択した。この状態で飛段泣きの登りは命取りだ。。笑

ここから南岳までは、少なく見積もっても3時間。。。。

正直どうにでもなれと思った。。。

二時間かけて、大キレットを超えると、そこには垂直にたたずむ南岳が待ち構えていた。

僕は地べたに座り込んで、もう無理だよ。。。と何度も何度も心の中で言った。

だってこんな梯子と岩場、思いっきり腹痛にこたえそうじゃん。

しかもあと三日間も山の工程が残っているのに、万が一。。。。

顔を洗う水も無い、水に乏しい北アルプスで。。。。。

しかも30歳の男が。。。。

そう考えると冷静さを取り戻し少しやる気が出た。。。。笑

もう正直何度地べたに座り込んだか覚えていません。

ほぼ放心状態で南岳小屋に到着した。

トイレを済ませ、今日の目的地の槍ヶ岳はあきらめ、南岳泊に決めた。

今日は雨が降ろうが槍が降ろうがテントと決めていた。

おそらく4時間くらい寝ただろうか。すこし体調が回復した。



やっぱりテントは良い。自分の空間がある。

山小屋でお酒を買ってカメラを持って散歩に出た。そこにはとてもきれいな高山植物






夕方は夕日色に染まった入道雲が見えた。。







なんてきれいなんだろ。。心からそう思った。

僕は山が好きだ。。

今日はぐっすり眠れそうだと実感した。。。。


P.S
すいません。。。トイレの話ばっかりで。
でもトイレの神様はきっといるよ。

Day-4 南岳 → 大天井岳へ続く.......................

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